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深谷隆司先生による「第12回 温故知新塾」を開催しました

2017年12月18日

元通産大臣で自民党東京都連最高顧問の深谷 隆司先生を塾長にお招きし、「温故知新塾」を開催しました。毎月、歴史上の人物にフォーカスをあてて日本の歴史や文化の素晴らしさを講義いたただいている今年の温故知新塾。第二期最終回となる今回は、深谷先生のお好きな宮本武蔵の生き様と、宮本武蔵の“語りべ”らによる著述から“温故知新”を体現しました。

特に印象的だったのは、有名な「巌流島の戦い」のように決闘に遅れて行ったり、かと思うとあるときには戦場に“前乗り”したりいう、相手の心理を揺さぶる戦い方のお話でした。「巌流島の戦い」が最も広く知れわったっていますが、このような巧みな戦術のエピソードは他にもたくさんあり、深谷先生はそれらをストーリー調に、流れるように語ってくださいました。その話術は、NHKラジオで「宮本武蔵」を朗読し、人気を博した「徳川無声」の話術に感化されてのことであったそうです。

偉大なエピソードで知られる宮本武蔵ですが、悪い評価についてもお話しいただきました。司馬遼太郎は、宮本武蔵に深い愛情をもちつつも、彼の後半の人生は出世・評価にこだわりすぎるあまり「緩慢な悲劇」になったと評しているそうです。深谷先生はその著述から、「自分は頑張っている、能力があると思いあがり、自己を客観視する視点をなくしてはならない」という教訓を学ぶべきとおっしゃいました。

「このような歴史からの学びが塾生の今後の人生のどこかで役に立てば」とのお言葉とともに、深谷先生は今年の温故知新塾を締めくくられました。月に一度の濃密な学びを通じ、塾生一同、大変実りある1年となりました。

「温故知新塾」は、来年も1月から毎月第3月曜日(18:00~19:30)、全12回の開催を予定しております。