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【症例】30代男性「虫歯が進んでおり、痛みも強いため治療したい」根が割れてしまった歯を抜いてから、健康な親知らずを移植して見た目を回復し、違和感なく噛めるようにした症例

ご相談内容
「虫歯がかなり進んでおり、痛みも強いため治療をしていきたい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果
拝見したところ、左下の奥歯(第1大臼歯/6番)の虫歯が進行し、根の方まで割れてしまっていました。
治療して残すことは難しく、抜歯をしなければならない状態でした。

お口の中全体を確認したところ、左上の一番奥には健康な親知らず(第3大臼歯/8番)が残っていました。
行ったご提案・治療内容
割れてしまった奥歯は、放置すると炎症や感染が広がって周りの歯にも影響を及ぼすことをご説明した上で、抜歯に同意いただきました。

失った歯を補う治療は、通常であれば取り外し式の「入れ歯」、両隣の歯を削って橋渡しのように歯を入れる「ブリッジ」、人工歯根を利用した「インプラント」の3つから選択します。
しかし、患者様には健康な親知らずが残っていたため、もう一つの選択肢として抜歯部位に親知らずを移植する「歯牙移植」もあることをお伝えしました。

歯牙移植は、他のどの治療法よりも治療後の違和感を最小限に抑えることができ、ご自身の自然な歯の機能を生かすことが可能になります。
一方で、移植した歯があごの骨にうまく定着しないなどのリスクもあることを丁寧にご説明しました。
患者様は「違和感が少なく見た目も自然で、治療費も抑えられる」という理由から、歯牙移植をご希望されました。

まず、左下の割れてしまった奥歯を抜き、健康な親知らずを移植しました。
その後、移植した歯の周りに炎症や感染が起こらないよう、歯の神経を取り除く「根管治療(こんかんちりょう)」を行いました。
根管治療終了後に土台の形を整え、白い被せ物を作製して装着しました。
術後の経過・現在のご様子
治療開始から3ヶ月後には歯の周りの骨が安定し、見た目も自然な状態になりました。
患者様にも「違和感なく噛めている。自分の歯を生かして治療できたのが嬉しい」と大変ご満足いただきました。

現在も定期的な検診でご来院いただき、経過を拝見しています。
この治療のリスクについて
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります。
・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります。
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します。
・外科処置後のメンテナンスを怠ると、良好な結果が得られない可能性があります。
診療種別
保険診療
※自由診療の場合もあり
治療費総額の目安
保険診療に準ずる
※自由診療の場合もあり
治療期間の回数
3回
1回目:外科処置
2回目:消毒
3回目:抜糸

治療前

治療中

治療後

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