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コラム

歯の仕組みと基礎知識について

歯は、一生のパートナーともいえる、とても大切な役割を担っています。今回は、歯の仕組みと構造などの基礎的な知識をご紹介します。
についてご説明します。

歯の種類を知ろう

皆さんは、ご自分の歯が何本あるかご存じでしょうか?

子どもの歯は、全て生えそろうと合計20本あります。おとなの歯は、通常28本ですが、親知らず(4本)を加えると、合計32本となります。現代では、親知らずが生える人もいれば、生えない人もいますし、生える本数も人によって異なります。

歯は、「切歯」「犬歯」「臼歯」の3種類に分けられます。通常、切歯と犬歯を合わせて「前歯」、犬歯から後ろを「奥歯」と読んでいます。前歯には、食べ物を噛みちぎる役割が、奥歯は臼のようにすりつぶす役割がそれぞれあります。

歯の仕組みを知ろう

歯の組織は、それぞれ異なる役割を持った層が重なり合って成り立っています。

1.エナメル質

歯の表面の『エナメル質』は、身体の中でいちばん硬い組織で、水晶(モース硬度7)と同じくらいの硬さがあります。厚さは約2~3ミリで、歯の表面に近ければ近いほど硬くなります。

2.象牙質

『象牙質』は、『エナメル質』の次にある層で、歯の『歯髄』を取り囲む組織で、歯を形成する組織の大部分を占めます。エナメル質よりもやわらかいため、むし歯が象牙質に達した後は、むし歯の侵食スピードが加速します。歯の中心部には、『歯髄』という大切な組織があり、神経繊維のほかに血管やリンパ管などが通っていて、象牙質に栄養を補給しています。

3.セメント質

『セメント質』は、象牙質をおおっており、『歯槽骨(あごの骨)』とくっつくける役割をしています。

4.歯髄

『歯髄』は、歯の中心部に流れる神経が通っている部分をいいます。歯髄の中には、血管、リンパ管、神経線維があり、歯髄を通して歯に栄養が送られてきます。

5.歯槽骨

『歯槽骨』は、歯を支えているあごの骨のことです。歯ぐきが炎症を起こして膿がでてくると、歯槽骨が少しずつ溶けてしまいます。このような症状を歯槽膿漏といいます。

6.歯根膜

『歯根膜』は、歯槽骨(歯を支えている骨)と歯根の間にある薄い膜のことで、歯根と骨を繋ぐ役割をしています。

7.歯ぐき

歯ぐきは、歯槽骨(歯を支えている骨)を保護する役割をしています。

A.歯冠部

『歯冠部』は、歯ぐきから上の目に見える部分をいいます。

B.歯根部

『歯根部』は、歯ぐきから下の、歯ぐきに隠れている部分をいいます。
※歯の構造の絵を名称と数字・記号を含めて入れる

まとめ

歯の仕組みや構造などの基礎的な知識をご紹介いたしました。歯は、全身の健康につながる一番最初の通り道ですので、しっかりとした知識を持って、日々のケアに取り組んでくださいね。