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コラム

PMTCとは?プロの手による徹底的なクリーニングでお口さっぱり

PMTCは予防歯科メニューのひとつとして多くの歯科医院で採用されています。むし歯や歯周病予防に効果があるのは分かりますが、実際にはどのような処置が行われるのでしょうか。また、その効果はどれほどなのでしょう。今回は、そんなPMTCの具体的な内容や効果についてご紹介します。

プロの手による歯のクリーニング――それがPMTC

まずはPMTCの具体的な内容について見ていきましょう。この言葉は「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の頭文字を取ったもの。日本語にすると「専門家による機械を使った歯の清掃」です。主に歯科衛生士が対応する場合が多いでしょう。

PMTCでははじめに、歯面に付着したプラークなどの汚れを専門の機器(電動歯ブラシのようなもの)を使ってしっかりと除去していきます。ここでむし歯菌や歯周病菌の巣窟とも言われるバイオフィルムが剥がされれば、それだけでも口腔トラブル防止に大きな効果があります。

さらに、歯と歯の間に詰まった汚れを歯間ブラシで丁寧に取り除き、最後に歯質強化が期待できるフッ素塗布を実施します。これら一連のクリーニングを施すことで、むし歯や歯周病を予防するのがPMTCの目的です。

PMTCの効果とは?

PMTCは口腔の汚れや雑菌の除去だけでなく、再付着防止といった効果もあります。施術後には歯の表面がツルツルになるため、汚れがつきにくくなるためです。

また、PMTCを受けた患者さんからは「さっぱりした!」「爽快感がある」といった声も聞かれます。お口が清潔になるだけでなく、すっきりとした感触が得られることもPMTCのメリットと言えるでしょう。

PMTCによって歯が守られる確立は97.7%

日本にPMTCの概念を持ち込んだ第一人者でもあるペール・アクセルソン博士は、30年にもわたる臨床研究によって、PMTCの有効性を示しました。ここで証明されたのは「適切なPMTCは、97.7%の歯を守れる」というものです。

ただし、適正なPMTCを実施するためには正しい知識や豊富な経験を持つ歯科衛生士の存在が欠かせません。そのため、歯科医院へ通院する際には、信頼できる歯科医師や歯科衛生士が在籍しているかもチェックポイントのひとつとなるでしょう。

まとめ

歯科医療では、「予防こそが最大の治療」とも言われます。PMTCはまさに、それを実践する処置のひとつです。定期検診と組み合わせて受診することで、健やかな口腔環境を末永く維持できますので、ぜひご活用ください。