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コラム

対象疾患と診療内容(笹野高嗣教授)

この記事では、東北大学名誉教授である笹野高嗣先生の対象疾患と診療内容を紹介します。

笹野高嗣先生は、「痛み」・「味覚障害」・「ドライマウス」・「顎関節症」・「粘膜疾患」など幅広い疾患の診断と治療を専門とし、新聞やテレビなどでも有名な先生です。

この度、平成30年4月から当グループ常勤となられ、笹野先生の治療が仙台の指定のクリニックで受けることができるようになりました。

笹野先生の詳しいプロフィールはこちら

目次

1、歯の痛み(歯痛)でお困りの方
2、顎(あご)の痛み(顎関節痛)でお困りの方
3、舌の痛み(舌痛)でお困りの方
4、口の粘膜の異常(口腔粘膜疾患)でお困りの方
5、笹野先生のプロフィール
6、診察が受けられるクリニック

歯の痛み(歯痛)でお困りの方

歯痛は最も頻繁にみられる口腔症状で、一般には虫歯や歯周病により歯の神経(歯髄)や歯肉が炎症を起こしたときに生じます。

歯痛の診断にあたっては、原因の歯を見つけることが最大のポイントですが、意外に難しい場合が少なくありません。痛みが強い場合には、どの歯が痛いのかが患者さんご自身でもわからない場合が多く、歯科医師も原因の歯を正確に見出すことは時に困難な場合があるからです。間違って別の歯を治療してしまい、かえって痛みの診断を難しくしているケースを私は大学病院で数多く経験してきました。
「正しく診断すれば、正しく治る」が私の診療理念です。

時に、歯痛の原因が歯とは無関係の場合があります。「痛みは脳が感じる」ため、脳自体あるいは痛みの伝導路に障害がある場合にも、「歯が痛い」という症状が発現します。脳内の病変や心因性のストレスなどがこれに当たります。このようなケースでは、いくら歯を治療しても症状は治まりません。歯あるいは口腔に原因があるのか、全身に原因があるのかを正しく診断することも重要なポイントです。

当クリニックでは、笹野高嗣教授の長年の経験と技術にもとづく正確な診断と治療を行っております。歯の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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顎(あご)の痛み(顎関節痛)でお困りの方

あごの関節(顎関節)はほかの関節と違って、前後左右といろいろな方向に複雑な動きをします(身体の多くの関節は一方向の動きです)。この複雑な動きを支えるために、顎関節は特殊な形態をしています。この顎関節を支えているのは、「歯」、「歯ならび」、「かみ合わせ」です。「かみ合わせ」がずれてしまうと、あごに負担がかかり、

①口をあけると痛い
②口をあけるとコキコキ音がする
③口が開かない

などの顎関節症状が発現します。
顎関節の症状を正しく診断し治療するためには、専門的な知識と技術を必要とします。誤った治療により、後で取り返しのつかない重篤な状態となってしまったケースを私は大学病院で数多く経験してきました。「正しく診断すれば、正しく治る」が私の診療理念です。

当クリニックでは、笹野高嗣教授の長年の経験と技術にもとづく正確な診断と治療を行っております。顎の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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舌の痛み(舌痛)でお困りの方

舌の痛みもまた頻繁にみられる口腔症状です。原因は、舌の咬傷、口内炎などの単純な疾患に加えて、口腔乾燥症、薬物の副作用、感染症、微量元素低下症(亜鉛・鉄)、全身疾患など様々です。ときに間違った診断により無益な治療が施され、症状がいつまでも改善せずに心身ともに悩んでいる患者さんを私は大学病院で数多く経験してきました。
「正しく診断すれば、正しく治る」が私の診療理念です。

下の写真(A)は、舌の痛みのために来院された患者さんの写真です。舌の表面がつるつるで扁平化し、いかにも痛そうです。この患者さんは、歯科、口腔外科、耳鼻科、内科などを転々としましたが、診断がつかず、心因的な痛みと診断されて抗うつ薬を処方されていました。検査の結果、唾液の量が減り、口の中にカビ(カンジダ菌)が感染していることが痛みの原因と分かりました。カビの薬(抗真菌薬)の処方により、2週間後には症状がなくなり、患者さんに大変喜ばれました。治療後の写真(B)では、舌の表面の凹凸(舌乳頭)が復活しています。

また、舌癌に対する恐怖心が舌の痛みを引き起こすことがあります。舌の形は複雑で、とくに、ノドに近い奥の部分は乳頭や扁桃などたくさんの隆起があり、でこぼこしています。これらの隆起をみて舌癌と思い込んでしまい、心因的な痛みが生じることがあります。

当クリニックでは、笹野高嗣教授の長年の経験と技術にもとづく正確な診断と治療を行っております。舌の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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「口の粘膜の異常(口腔粘膜疾患)でお困りの方」のページも併せてみてください。

口の粘膜の異常(口腔粘膜疾患)でお困りの方

全身の病気の初発症状や随伴症状が口の粘膜(口腔粘膜)に現れることがあります。口腔粘膜は「全身の鏡」といわれるように全身状態や体調をよく表しているのです。

口腔粘膜の異常に気付いたとき、皆さまは内科、耳鼻科、皮膚科、歯科??など、どこを受診したらよいか迷うこともあるかと思います。当クリニックでは、併設する内科や皮膚科などと連携して検査、診断、治療にあたっております。

また、当クリニックでは、平成30年4月から、笹野高嗣教授の長年の経験と技術にもとづく正確な診断と治療を行っております。粘膜の痛みでお悩みの方はお気軽にご相談ください。下記に口腔粘膜疾患の実例をあげて解説します。

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1. 全身疾患に伴う病変

写真は、歯肉出血のため来院した47歳の男性で、2日前から歯肉の出血が続いていました。全身倦怠感が強く、微熱が続き、顔面は蒼白でした。この出血は白血病が原因でした。白血病は、血液の癌ともいわれる悪性の病気です。

このように、歯肉出血が重篤な血液疾患の初発症状として現れる場合があります。白血病の他にも単純疱疹、帯状疱疹、口腔カンジダ症などの感染症、栄養障害などの全身疾患に伴う口腔粘膜病変があります。

2. 皮膚疾患と関連する病変

皮膚疾患と口腔粘膜は関係が深く、扁平苔癬(写真(A))、天疱瘡、類天疱瘡(写真(B))などは、ときに口腔と皮膚(写真(C))の両方に病変が現れます。

3. 主に口腔粘膜にみられる病変

主に口腔粘膜にみられる病変として、白板症、口腔がん、血管腫、エプーリスなどがあります。いずれも専門医の診断と治療が必要です。

笹野 高嗣 教授

所属・資格

東北大学名誉教授
日本口腔診断学会 指導医・専門医、監事
日本口腔内科学会 指導医・専門医
日本歯科放射線学会 指導医・専門医、名誉会員
日本外傷歯学会 指導医・専門医、名誉会員
日本口腔科学会 名誉会員
日本歯科保存学会 名誉会員

経歴

東北大学歯学部卒業(1979年)
東北大学歯学部 教授(1998年)
東北大学歯学部附属病院長(2002年)
東北大学大学院歯学研究科長・歯学部長(2008年)
東北大学病院総括副病院長(2012年)
日本口腔診断学会理事長(2012年)

治療を受けられるクリニック

医療法人徳真会グループ いずみデンタルクリニック
https://www.tokushinkai.or.jp/izumi/

医療法人徳真会グループ 青葉西デンタルクリニック
https://www.tokushinkai.or.jp/aobanishi/

医療法人徳真会グループ あすと長町デンタルクリニック
https://www.tokushinkai.or.jp/nagamachi/

医療法人徳真会グループ 青葉第二歯科
https://www.tokushinkai.or.jp/aoba2/

医療法人徳真会グループ 青葉デンタルクリニック
https://www.tokushinkai.or.jp/aoba/

味覚障害・ドライマウスに関するマスコミ報道

新聞・雑誌

・週刊実話「名医・博士の健康術: 60歳以上に急増し、高齢者の4人に1人が発症している「ドライマウス」をコンブのうま味で予防せよ!!」2022年2月7日
・日本経済新聞「カラダづくり 口中に刺激 唾液分泌促す」2022年1月15日
・マキノ出版ムック「ドライマウスの改善にはコンブだしを使った訓練が有効」2020年4月24日
・週刊スパ「唾液力の鍛え方」2020年3月10日
・週刊ポスト「検査では分からない重病のサイン 味覚の項:「甘味」を感じにくくなったら心疾患に注意する必要あり」2019年11月22日
・読売新聞(夕刊)「味覚がおかしい、どうして?」2019年9月25日
・読売新聞「味覚がおかしい、どうして?」2019年8月10日
・読売新聞「健康コラム・からだの質問箱 だしで唾液の分泌促進」2018年12月14日
・毎日新聞「味覚障害改善策は?」2018年7月11日
・マキノ出版ムック「誤嚥性肺炎を自力で撃退するNo.1療法」2017年10月28日
・河北新報「お口の健康法伝授」2017年10月20日
・週刊ポスト「もっと詳しく知りたい味覚障害のこと」2017年10月16日
・週刊ポスト「味覚障害で余生は地獄に」2017年10月2日
・河北新報「味覚と唾液、うま味成分の関連を解説」2017年9月26日
・河北新報「若者にも拡がる味覚障害」2017年5月17日
・福島民友「味覚障害にご用心 口腔内乾燥予防が大事」2017年2月6日
・宮崎日日新聞「しっかり嚙んで味覚障害予防を 高齢者の多くが自覚なく」2017年2月3日
・山形新聞「味覚障害に注意しよう 重大な疾患 隠れているかも」2017年1月30日
・愛媛新聞「冬の味覚障害に注意 よく噛み十分な唾液を」2017年1月30日
・長崎新聞「味覚障害 寒くなると増加 重大な病気隠れるケースも」2017年1月30日
・沖縄タイムス「味覚障害にご用心 しっかり噛んで食べて」2017年1月27日
・琉球新報「味覚障害 裏に重大な疾患も」2017年1月24日
・中部経済新聞「寒くなると口の中も乾燥 味覚障害に注意を」2017年1月24日
・東奥日報「冬は味覚障害に注意 暖房で口腔乾燥、唾液減」2017年1月23日
・下野新聞「味覚障害に注意しよう 重大な疾患の可能性も」2017年1月20日
・岩手日報「味覚障害 冬に多発 乾燥で唾液量が減少/普段からよく噛んで」2017年1月20日
・熊本日日新聞「味覚の変化 注意が必要 唾液減少や脳障害...」2017年1月20日
・河北新報「ドライマウス うま味が改善」2015年8月19日
・THE ECONOMIST「The tastemakers Researchers are still chasing the nature, and the number, of basic tastes」2015年1月31日
・THE INDEPENDENT「Losing appetite as you age? Try adding umami flavour to restore the ‘joy of taste」 2015年2月6日
・週刊現代「その兆候を見逃すな 逆引き病気事典 ドライマウス(口腔乾燥症)」2016年2月22日
・日本経済新聞「口の渇き 高齢者に増える」 2015年9月27日
・日経ヘルス「昆布などの「うまみ」でドライマウスが改善」2014年9月1日
・朝日新聞「元気のひけつ 薄めの昆布茶が効果的 味覚障害や口臭の原因にもなるドライマウス」2013年11月9日
・リビング仙台 「もしかしてドライマウス!?」2013年8月31日
・日経ヘルス 「医療現場でも使われ始めた「うまみ」の力 昆布などの「うまみ」でドライマウスが改善」 2013年6月2日発行

テレビ

・NHK総合 クローズアップ現代 「第6の味覚“脂肪味”鈍感で生活習慣病に!」2019年6月13日
・NHK総合 ガッテン!「免疫力アップ&口臭予防!唾液パワー全開SP」2018年7月4日
・NHK総合 美と若さの新常識〜カラダのヒミツ「味覚の重要性について解説」2017年10月9日
・NHK BSプレミアム「美と若さの新常識 カラダのヒミツ」2017年4月20日
・テレビ朝日 グッドモーニング「冬に急増!つらい『味覚障害』」2017年1月5日
・岩手めんこいテレビ 2016年11月28日
・BBC News 「Umami taste buds important for overall health 」2015年1月26日
・NHK仙台 てれまさむね 2016年11月24日
・NHK ニュースシブ5 2016年10月24日
・テレビ朝日 モ-ニングバ-ド「命にかかわる口の渇き…ドライマウス」2013年12月2日
・NHK あさイチ「味覚 – 唾液反射を応用したドライマウス治療」2013年3月13日
・NHK クロ-ズアップ現代「Umamiが世界を制す!?」2013年2月28日

インターネット

・マイナビ農業 おいしさを味わうのは口じゃなかった? 味覚は脳が感じる“総合感覚” 2019年2月28日
https://agri.mynavi.jp/2019_03_12_62258/